これからも“私”らしくあるために

人生にはさまざまなステージがあります。
仲間とともに視野を広げた時代、社会との関わりで経験を深めた時代、職場や家庭で役割を生きた時代ーー
そして、それぞれに歩んできたからこその“私”の時代がこれから始まります。
だからこそ、“私”らしく。楽しむための衣・食・住を考えたい。
日々の彩りとなるおしゃれのこと、元気が続く食事のこと、豊かに生きる暮らしの知恵。
歳を重ねていっそう輝く方々に教えていただきました。
これからを生きる歩みのなかで、何かひとつでもこの本から道標を見つけられますように。

◆目次

◆ 第1章　これからの「おいしい生活」のつくり方

71歳の料理研究家・大庭英子さんは、60歳を越えたころに、暮らしを改めて見直したのだといいます。いまの自分に合う、料理道具の種類と数、食材とレシピなど。今回は、その変化のひとつひとつを伺いしました。スタイリストのchizuさんには、気負わず楽しむ、テーブルコーディネートのコツを教えていただきました。

◆ 第2章　おしゃれは心のビタミン！

軽快な切り口が人気の中野翠さんのエッセイ。70代になったいまでも、いつもオシャレに、執筆業にと、颯爽に生きる「らしさ」は憧れです。続いて、おしゃれの達人たちのクローゼット企画では、ぬ衣さん、山下リカさんのふたりに取材。厳選された少ない数で着まわす、春夏秋冬のコーディネートを紹介します。

◆ 第3章　豊かな人生のための幸せの支度

山本ふみこさん、ユキ・パリスさん、中島デコさん、松場登美さん、横尾光子さん、坂井より子さんが登場します。歳を重ね、いっそう輝く方たちに、普段から大切にしている決まりごと「暮らしの流儀」をお聞きました。章の最後には、島るり子さん、食野雅子さん、德田民子さん、末盛千枝子さんに聞いた、「私を支える大切な言葉」のコラムを。

◆ 第4章　心身とお金を整えるために

認知症や寝たきりにならず、健康寿命を延ばす秘訣は、日ごろからの運動です。今回は、すき間時間でできる、簡単なトレーニング「家トレ」を紹介。寝たまま、座ったまま、できる体操を集めました。お金については、ドミニック・ローホーさんにお聞きしました。お話してくださったのは、シンプルな暮らしが生み出す「豊かな節約」。

◆第5章　人生の豊かな「しまい方」

「終活は新しい人生のリセット」。最近はじめた終活について、石黒智子さんにお聞ききし、次のステップに入るために実行した８つのことを教えていただきました。モーネ工房の井上由季子さんには、自身が経験した家族の介護について、インタビュー。入院先のお母さまに届けつづけた写真レターについても教えていただきました。