美濃羽まゆみさんは京都の町家に暮らす、手づくり暮らし研究家。「あったらいいな」を自由に楽しく形にしていく小さな暮らしを実践しています。衣食住に息づいている、さまざまな手づくりや台所の工夫、手づくりアイテムをベースにしたファッションコーディネートもご紹介します。

「おしゃれを手づくり」服づくり・小物づくり（子ども服・大人服・ポシェットなど）、「味わいを手づくり」保存食づくり・調味料づくり（梅干し・味噌・かえし・果実酒・干し野菜など）「住まいを手づくり」庭づくり・町家のメンテナンス（果樹やハーブ育成、障子紙張り・漆喰塗りなど、手を動かして暮らしをつくる楽しみをたっぷり紹介します。

◆目次

●日常にあふれる美濃羽さんの手づくりあれこれ

楽しみながら手を動かして、「あったらいいな」を形にしていく美濃羽まゆみさん。それは、洋裁作家として手掛ける洋服づくりに限らず、季節野菜が彩る食卓や家族とくつろぐ住空間など、日々の暮らしのなかに息づいています。

●シンプルな道具と配置の工夫で 使いやすい台所

町家らしく、奥に長い美濃羽家の台所。ごくふつうのシステムキッチンやオープンラックを生かしながら、道具や配置を工夫して使いやすく整えています。毎日のごはんをはじめ、梅干しや漬物、干し野菜など保存食も手づくりする台所をじっくり紹介します。

●好きな服を気軽に、自由に　私らしい装い

美濃羽さんのいつもの装いは、定番の手づくり服を自由に組み合わせた軽やかでシンプルなスタイル。リネンやコットンなど心地のいい素材は、季節を限定せずにどんどん着回して。
遊び心のある小物をアクセントに、そのときどきのシーンや気分に合わせて自分らしいおしゃれを楽しんでいます。

●毎日ちょこちょこ　無理のない掃除と片づけ

美濃羽さんがあれこれ試してたどり着いた、“毎日気軽に少しずつ”の掃除習慣。
古い町家にしっくりなじむ、自然素材の掃除用具を愛用し、きれいが長続きするように心掛けています。家族の衣類や持ち物の整理整頓は好きな家具やかごを味方につけて、わかりやすい片づけ術で乗り切ります。

●昔スタイルを見習いながら　町家暮らしを心地よく

ものをむだなく生かしたり、いまあるもので何とかしたり、家族と暮らす築約100年の木造家屋は、足りないところがいろいろあるからこそ自分で工夫する楽しさや喜びも味わえます。
知恵をしぼって、手を動かして、物事を前向きにとらえる力も育まれて。
新しい毎日は、いつもここから始まります。