体と向き合う家ごはん/ウー・ウェン 著
¥1,760
[仕様]
サイズ B5判変形
オールカラー・112ページ
発売日 2021年3月21日
※本著は、『からだを整える お手当て料理』(2017年、地球丸刊)を改題し、大幅に加筆、修正をし、再編集したものです。
※お客さまのご都合による返品は承れません。あらかじめご了承ください。
毎日の料理で体を整えることが「医食同源」です
体を整えるいつもの食材でつくる83のレシピをご紹介
中国の家庭に根づく医食同源を基にした、ウー・ウェンさんの家ごはんは、旬の食材を使った、つくりやすい、シンプルなものばかり。本書では、体の不調に合わせた83品のレシピを、春夏秋冬に分けてご紹介します。
医食同源の料理とは、特別な料理のことではありません。季節の野菜や身近な食材を使った家庭料理こそが一番大事。それが、この本のレシピを通して、一番伝えたかったこと。 体に不調がおきたときにケアする料理も、もちろん大事ですが、毎日、ごくふつうの食事をして、きちんと生活し、不調が起きないようにこころがけることのほうが大事なことだって、いま、実感しています。
毎日を大切にすること。食べ物を粗末にしないこと。自分の体を理解すること。日本は四季のある美しい国です。季節の変化があって、折々においしい食材がある。なんて幸せなことでしょう。自然の恵みに感謝し、楽しみながら、自分や家族に不調に合わせていただくことが一番の医食同源。
この本を手にとってくださった皆さまが、毎日健やかに楽しく、「体と向き合う」ための一助になれたら、うれしく思います。
目次

◆ 春
さあ、目覚めの季節です。一年を一日にたとえると、春は朝のようなもの。眠りから覚め、うーんと伸びをして、冬の間に体にため込んだいらないものを捨て去りましょう。春を代表する野菜は、デトックス効果が強いものが多く、きれいな体にリセットしてくれます。たくさん食べて、元気に生まれ変わりましょう。
◆ 夏
夏は万物がエネルギーに満ちる季節。暦のうえの夏は、立夏から、立秋まで。木々の緑がぐんぐん色濃くなり、蒸し暑い梅雨を経ると、太陽の日差しは一気に強くなります。元気いっぱいに夏を過ごしたいとの思いとは裏腹に、猛暑、湿気、紫外線、クーラーの冷気……と体はぐったりストレスだらけ。食欲も衰えがちになるため、夏バテ防止に、上手に食事をとりましょう。
◆ 秋
秋空が高くなると、秋の到来を感じます。店先には、秋の実りがずらり。秋の長雨を過ぎたころには、爽やかな空気までも調味料代わり!? 何を食べてもおいしく感じられますね。でも、油断は禁物。夏の暑さで、実は体はだいぶ疲れています。さらに、朝晩の寒暖差や乾燥が始まると、バランスも崩しがち。冬に備えて、秋の養生をしっかりと行いましょう。
◆ 冬
体が冷えて気血のめぐりがにぶる冬は、食卓をできるだけ温かくしたいもの。料理から立ちのぼる湯気は空気を潤し、気持ちまで和らげてくれます。冬の野菜や果物も、体をいたわるやさしいものが多いので、たくさんいただきましょう。淡い味の野菜には香りをプラスして華やかに演出を。
著者について
ウー・ウェン(うー・うぇん)
中国・北京で生まれ育つ。1990年来日。料理上手な母から受け継いだ家庭料理が評判となり、料理研究家となる。「料理を通じて日本と中国の懸け橋になりたい」という想いから、クッキングサロンを主宰。シンプルでつくりやすく、かつ、中国の家庭に伝わる、医食同源の知恵にあふれたやさしい料理に、ファンが多い。著書に『ウー・ウェンの北京小麦粉料理』、『ウー・ウェンさんちの定番献立』(ともに高橋書店)、『これでいいウー・ウェンのありのままの一皿』(婦人之友社)、『料理の意味とその手立て』(タブレ)など多数。